白川郷・五箇山の合掌造り集落
日本の白川郷・五箇山の合掌造り集落も、世界遺産に登録されています。
この集落には「合掌造り」と呼ばれる建築様式で建てられた家々があります。
「合掌造り」の名称自体の歴史はそれほど古くなく、1900年代前半に使われるようになったのだとか。
建築様式の原型が完成したのは、江戸時代の中頃と推測されるようです。
そして、掌を合わせたように見える印象的な茅葺の屋根組みには、なんと、釘が使われていません。
釘を使わずに丈夫な縄で屋根を組み、その上に萱が敷かれています。
また、雪の多いこの地域では雪下ろしが重労働となるため、屋根には傾斜がつけられています。
この傾斜が、より独特な風情を醸し出しているので、雪が降る時期にこの集落に訪れると、まるで昔話に登場してくる村に来たような気分に浸れます。
この集落は日本の様々な木造建築の中でも極めて特異な要素を持ち、この建築様式による建物群が稀少になり、保護の必要があると考えられたので遺産に登録されたようです。
そして、この世界遺産は、現在も人が住み続けているという点でも大変な注目を集めています。
人が住み続けている村落が登録されたのは、ここが世界で3件目なのだとか。
それだけ稀少なものですから、一度は見ておくことをオススメします。
白川郷・五箇山周辺の人気スポット
世界遺産の白川郷・五箇山の合掌造り集落へ訪れるときは、近くの人気スポットにも出かけてみると良いでしょう。
このエリアには和紙漉きが体験できる「農事組合法人 五箇山和紙」があります。
五箇山和紙は、江戸時代の加賀藩の保護を受けながら発展してきたのだとか。
実に、400年以上の歴史のある和紙のようです。
この和紙漉きが1枚500円で体験できるのですから、足を運んでみる価値があるのではないでしょうか。
また、このエリアに訪れたら、ぜひとも、世界遺産になっている合掌造りの宿に泊まってみてください。
「えっ、あの建物に泊まることができるの?」と驚かれる方もいるかもしれませんが、このエリアは人が住み続けていることでも評価を受けているのです。
人が生活を営んでいる場所そのものですから、旅行者が合掌造りの建物に宿泊することができます。
オススメの宿は「庄七」。
ここは築200年になる合掌造りの民宿です。
歴史ある建造物に宿泊すれば、昔にタイムスリップした気分になることができるでしょう。
ただ、客室数が4室と大変少ないので、宿泊するなら早めに問い合わせすることをオススメします。
また、温泉宿に宿泊するのも良いでしょう。
白川郷の合掌造り集落から約15分車で走ると、平瀬温泉郷に辿り着くことができます。
日帰り温泉が楽しめる場所もあるので、注目してみてください。